段落タグ(Paragraph)
ウェブ上の文章を論理的に区切り、読みやすい構造を作るための基本タグ。
段落タグ=文章の「意味のまとまり」
`
` タグは「Paragraph(段落)」の略で、文章における「意味の単位」を表現します。新聞記事や小説と同じように、Webページの文章も段落ごとに区切ることで、読み手が内容を理解しやすくなります。
ブラウザは `
` タグを見ると、自動的に上下に余白(マージン)を追加します。これにより、文章がぎっしり詰まって読みにくくなるのを防ぎ、視覚的に整った文書を自然に作ることができます。
基本的な使い方
<p>これは二番目の段落です。段落ごとに適切な余白が生まれます。</p>
<p>三番目の段落も同様です。</p>
よくある間違い:brタグとの使い分け
初心者が最も陥りやすい罠が、「見た目の余白を作るために `
` を連打する」というものです。
❌ 悪い例
<br><br><br>
次の段落です。
これは「見た目」だけを優先した書き方で、HTMLの本質である「意味(セマンティクス)」を無視しています。検索エンジンやスクリーンリーダーは、これを「段落の区切り」として認識できません。
| 要素 | 役割 | 使うべき場面 |
|---|---|---|
<p> |
段落全体を囲む | 話題が変わる、意味のまとまりが変わる時 |
<br> |
その場で改行する | 住所、詩、歌詞など、意味は続いているが改行したい時 |
マージンの相殺(Margin Collapsing)
CSSを学ぶと必ず出会う概念に「マージンの相殺」があります。2つの `
` タグが縦に並んだ時、それぞれの上下マージンは「足し算」されず、「大きい方」が採用されます。
例えば、最初の段落の下マージンが `16px`、次の段落の上マージンが `16px` だった場合、間の余白は `32px` ではなく `16px` になります。これは仕様であり、バグではありません。
行間(line-height)の重要性
段落の読みやすさは、余白だけでなく「行間」にも大きく左右されます。CSSで `line-height` を `1.6` 〜 `1.8` 程度に設定すると、文字が詰まりすぎず、快適な読書体験を提供できます。
アクセシビリティへの配慮
視覚障害のある方が使うスクリーンリーダー(読み上げソフト)は、`
` タグを見て「ここから段落が始まる」と認識し、適切な間を取って読み上げます。正しくタグを使うことは、すべての人にとって優しいWebを作ることにつながります。
まとめ
たかが段落、されど段落。`
` タグを正しく使うことは、SEO、アクセシビリティ、保守性のすべてに影響します。「見た目」ではなく「意味」でHTMLを書く習慣を、今日から身につけましょう。