基本文法

変数と定数

let と const:データを賢く管理するための第一歩

変数=データの「一時保管ボックス」

プログラムの中で扱うデータ(数値、文字、計算結果など)は、そのままではすぐに消えてしまいます。これらを後で使えるように名前を付けて保存しておく場所が「変数」です。

1. 現代の宣言方法:let と const

2015年(ES6)以降、JavaScriptには変数を宣言する方法が2つ追加されました。これらを使い分けることが、バグの少ないコードを書く第一歩です。

const(定数)

「Constant(不変)」の略です。一度値を入れたら、後から変更(再代入)できません。

JavaScript
const tax = 1.1;
// tax = 1.08; // エラーになります!

const user = { name: "Tanaka" };
user.name = "Sato"; // 中身の変更は可能です(ここが少しややこしい点)

基本ルール: 何もなければ `const` を使いましょう。「この値は変わらない」と明示することで、読み手が安心できるコードになります。

let(変数)

後から値を書き換えることができます。カウントアップする数値や、条件によって変わるメッセージなどに使います。

let score = 0;
score = score + 10; // OK
score += 10;        // 省略形もOK

🚫 var は「封印」しましょう

昔のコードでは `var` が使われていましたが、現在では非推奨です。「同じ名前で何度も宣言できてしまう」「予期せぬ場所からアクセスできてしまう(巻き上げ)」という欠点があるため、バグの温床になります。

2. スコープ(有効範囲)を理解する

変数は「どこで宣言されたか」によって、使える場所が決まります。`let` と `const` は「ブロックスコープ」を持ちます。

if (true) {
    const message = "この中だけ!";
    console.log(message); // 表示される
}

// console.log(message); // エラー!ここでは見えない

この仕組みのおかげで、if文やfor文の中で同じ名前の変数を使い回しても、外側の変数に影響を与えずに済みます。

3. キャメルケース (camelCase)

JavaScriptの世界では、変数名の書き方に共通のルールがあります。

  • 先頭は小文字
  • 2語目以降の先頭は大文字

例:`firstName`, `isLoggedIn`, `maxCount`

(ちなみに、Pythonなどは `first_name` のようなスネークケースを使いますが、言語ごとの文化に従うのがマナーです。)

まとめ

「とりあえず `const`、変わるものだけ `let`、`var` は使わない」。この3原則を守るだけで、あなたのJavaScriptコードは一気にモダンで安全になります。